こんにちは! ルカです。
今回の記事は【3ヶ月で上達】の第一回目ということで、PDCAサイクルの「P」…「Plan=計画」をやっていきます。
PDCAサイクルや目標の設定についてはこちらの記事で説明しています。
目標の設定
さて「イラスト部」の最初の活動です! 自分の目標を設定するところから始めてみましょう。
設定する目標は大きく2種類に分かれます。
- 最終的に目指す「憧れのイラスト」の設定
- 3ヶ月で達成を目指すレベルの設定
1. 最終的に目指す「憧れのイラスト」の設定
まず「憧れのイラスト」を見つけましょう。この設定方法は人によって少し異なるかもしれません。
なぜなら「イラストを上達したい!」という気持ちは一緒でも、その目的は人それぞれだからです。
例えば「自分の好きなイラスト表現を極めたい!」という人と「プロのイラストレーターになりたい!」という人では目標にするべきイラストの選択基準は違ってきます。
動機 | 目標 | 選択基準 |
自分の好きなイラスト表現を極めたい! | 自分の好きなイラスト | 自分の好み |
プロのイラストレーターになりたい! | 売れるイラスト | 目指すジャンルで活躍している人のイラスト(カード、ゲーム、 Vtuber、 漫画……) |
あなたは上記のどちらのタイプでしょうか?
私自身はどちらかといえば「プロのイラストレーターになりたい!」という方の動機を持っています。そして好きなイラストレーターさんがいるので、その方のイラストを目標として設定しようと思います。なんか恐れ多い気持ちがしますが……。
目標は高く持つことにしましょう。
大好きなタカヤマトシアキさんのイラストを登頂目標に設定します。
#これでフォロワーさん増えました pic.twitter.com/AVlt7q50tK
— タカヤマトシアキ@toshiaki takayama (@tata_takayama) June 25, 2024
かっこよくて大好きです。
タカヤマトシアキさんはメカやドラゴンをふくめ幅広いモチーフが得意なイラストレーターで、多くのカードゲームでメイン・パッケージイラストを手掛けています。目標に設定したタカヤマトシアキさんのイラストの中から、特に好きなものををいくつか見比べてみました。「自分の描きたいイラスト」がどういうものであるか知るためです。
目標とするイラストが決まったら下のようにやってみましょう。
人物の線画はどんな画風ですか? | 等身などの肉体表現がリアル寄り。顔はデフォルメされている。 |
色選びはどうなっていますか? | 1色〜2色をメインに据える。「派手な鮮やかさ ↔︎ 霞む色」の間の奥行きが広い。 |
どんな塗り方がされていますか? | 厚塗り。 |
背景はありますか? | 「モチーフ+空気感」の背景構成が多い。 |
リアルですか? 強くデフォルメされていますか? | リアル。 |
あなたはなぜそのイラストが好きなのでしょうか? | 光り輝くような色彩。奥行き。肉感。質感。 キッパリと整理された情報の中にリアルな描写を感じさせるところに感動するから。 ダイナミックな空間表現に憧れている。 |
このように、要素を整理すると明確です。
私がこれから目指すのは上記の表のようなイラスト、ということです。
あなたはどんなイラストを目標に据えましたか?
2. 3ヶ月で達成を目指すレベルの設定
さて登頂する山が決まったところで、次はルートの確認をしていきます。
最終的に目指す「憧れのイラスト」に到達するには、おそらくいくつかの峠を超えなければいけません。その峠に名前をつけて、看板を立てていく作業がこの段階です。
道中の通過地点に目印があれば、登山の途中で迷子になることを防げるはずです。
まずはもう一度目標のイラストを見てみましょう。
こんな素晴らしい絵、すぐに描けるようになるとは思いません。なので一段一段ステップアップする必要があるのです。そのために「どんな技術があればこんなイラストが描けるのか?」を、要素に分解して考えてみましょう。
例えば上の図のようになります。
「憧れのイラスト」の要素を分解して「人物」「背景」「構図」に分けることができました。
これを更に細かくすると「人物」は「顔」「パーツ(手、足、胴)」「ポーズ」「パース」というように分けられます。この要素が山頂にたどり着くまでに通過する道筋であり、要素ごとに求められるレベルに到達すること=越えるべき峠ということです。
上の図の例では、要素は4つの階層に分かれていますよね。(「人物」と同じ階層にあるのは「背景」と「構図」です。)
この階層のどこかを「3ヶ月で達成するべき目標」と定めます。これが2で設定する目標です。
▶︎ 例:「線画」「塗り」などの階層を目標に定めた人なら
「3ヶ月で、憧れのイラストレーターさんみたいな、人物の線画を描けるようになるぞ!」
というような目標になるでしょう。この場合「顔」「パーツ」「ポーズ」「パース」を3ヶ月でマスターしていくカリキュラムとなります。
この階層の切り口をどこに設定するかは、人それぞれです。自分の絵のレベルや、練習にとれる時間を考えて設定していきましょう! そして3ヶ月で目標を達成できたら、同じ階層の別の要素に取り組みます。そうして段々とレベルアップしていくのです。
私は少し背伸びをして「人物」の階層を3ヶ月の目標に定めることにしました。なので「線画」と「塗り」を含め人物を完璧に仕上げられるようになることが目標です。
この辺りで、それぞれ自分に合ったスローガンを立ててみましょう。
「3ヶ月で、タカヤマトシアキさんみたいなキャラクターイラストを描けるようになる!」
……だいぶ大口叩いたかんじがします。
次回:自分の実力を把握する
どうでしょうか。自分に合った目標の設定ができましたか?
今回の記事はPDCAサイクルの「P」…「Plan=計画」の段階で「目標の設定」でした。
3ヶ月という短期間でイラストを上達させるには、ただ「こんな絵が描けるようになりたい」とぼんやり思い描くのではなく、目標のイラストについて分析し、そこに到達するまでの道筋を描くことが重要となります。
次回は「Plan=計画」の続きから始め、「Do=実行」「Check=検証」を行なっていきます。
目標が定まったら次は自分の実力を把握しましょう。
それではまた、次回の「イラスト部」にもぜひご参加ください!
次回記事↓